JPR007さんに学ぶエンジン車の「死の谷」とは?
ICE車両の人気がますますなくなり、買い手が新たな代替品を待つことにしたため、ICE業界の販売台数は減少しています。ただし自然需要(潜在的な販売可能台数)の増加傾向が変わったわけではありません。
販売台数が大幅に減少した結果、ICE車両の販売実績は、自然需要との過去のトラッキング関係を大幅に下回ってしまいました。落ち込み幅が急すぎるという議論はあったとしても、コロナのせいにしてしまうのは間違いです。
ICE車への需要減少という構造的な変化が起こっていると考えるべきです。不可逆的なトレンドの変化です。
https://twitter.com/jpr007 ICE車の販売減少予測
これが一番衝撃的な予測かもしれません。2030年にICE車がほぼゼロになるからです。
2020年の車両の世界販売数は7,000万台
2020 はICE車の終焉を告げる年だったかもしれない。
2021年は、前年を下回って減少傾向がつづく?
または「消える前の最後のあえぎ」(“last gasp before we go” )として下降気味のトレンドへの一時的なリバウンド?(2021年だけは前年比かろうじてプラス?)の可能性がないわけではないが。。。
https://twitter.com/jpr007 自動車世界販売台数予測(BEV中心の図)
このチャートを初めて見るほとんどの人は、BEVの将来の需要について楽観的すぎると思うかもしれませんが、しかし実際のところこの図は「あまりにも保守的である」ということです
https://twitter.com/jpr007 テスラ+VWのEV+その他EVバージョン
(VWがこのとおり販売台数を伸ばせるのかは未知数。レガシーが多すぎて身動きがとれない状況なのだから)
https://twitter.com/jpr007 「死の谷」が発生
ICEの急減とBEVの立ち上がりがスムーズに重ならず「死の谷」が発生
2030年以降まで続く
https://twitter.com/jpr007 死の谷の面積の視覚化
問題は、今後10〜15年間、新車の供給が自然需要(Natural Demand)を大幅に下回ることです。
赤い三角形で示されているように、不足分は合計で6億台(600ミリオン)を上回る。
https://twitter.com/jpr007 EVの供給必要量
6億台以上の供給不足分を補うために。次の10年間で、BEV供給は、自然需要レベルを超えて成長しなければならないかもしれません
この「過剰供給」が年間+3000万台に達したとしても、不足分を埋めるには約20年かかります。