テスラ理論株価:ゲーリー・ブラックさん
元ゴールドマンAMのCIOエクイティなどを歴任されたゲーリーさんが、テスラの販売台数ベースの理論株価を算出してくれています。2025年の株価のイメージのために、見ていきたいと思います。
In two months, we’ll be in January 2021, and investors will start focusing on FY’2022 $TSLA EPS. My 2022 EPS est is $8.70 (Street $5.25), based on 1,370K deliveries, which incl CyTruck, Semi, and Roadster. There is no way TSLA will trade at just $424/$8.70= 49x FY’22 EPS. No way. pic.twitter.com/vMcN1UTE7f
— Gary Black (@garyblack00) 2020年10月27日
モデルの前提(2025年時点)
世界月間自動車販売台数 8,000万台
EV比率 20%
EVにおけるテスラのシェア 22%
世界販売台数におけるテスラのシェア 4.4%
テスラ年間販売台数 352万台
一台当たりの平均単価 4万5900ドル
自動車部門グロスマージン率 24.3%
自動車部門グロスマージン 39.3ビリオン
調整済み当期純利益 28.4ビリオン
EPS 21ドル
(ウォールストリート予想EPS 12ドル)
現在の株価 423ドル
上記株価に基づく2025年時点のフォワードPER 20.1
上記の前提自体に違和感はありませんし、これより精度の高い前提を置こうとしても徒労に終わると思います。ガス排出規制への各国の対応を考えれば、アップサイドのサプライズはあるでしょうが。
現在のフォワードPEは、169.3なので、もし2025年時点で現在と同じ評価を受けるとすれば、EPSが8.4倍になってるんだから、株価は3,500ドルになるね。時価総額は3.2トリリオンになる。
この試算には、ロボタクシー、ロボトラック、自動運転サブスク、エネルギー事業などが全く入っていないけれども、それらが順調にローンチされていればこその高PERなので、とりあえずは除外しておいてOKだという判断でしょう。
これ見てると時価総額2トリリオン目標のARKの試算も妥当なものに見えてくる。
2025年のゲーリーさんEPSにたいして、PERは100を想定しているわけだから。
ただARKの試算はもっとEPSは上を見ているだろうから、よりマイルドなPER想定だけれども。
キャッシュフローガ―、DCFガーがいるかもしれないけれども、DCFは企業価値の算定には使えても、株価の予測性はあんまないと思うので、ゲーリーさんも無視しているし、私も無視してます。
でこのEPS前提をもとに、2021年1月時点での2022年EPS予想に基づく、理論株価を鉛筆なめなめする必要があるんだけど、それはまた別のエントリーで。