テスラコミュニティに学ぶテスラのバリュエーション
https://twitter.com/jpr007 テスラ株価分布予測
2021年のテスラの株価はどうなるでしょうか?
2021年1月4日現在、株価は744.49ドルで史上最高値です。これは過大評価でしょうか?
私の2031年までの株価レンジ予測からすると、
PE10x = $657 per share= 1株あたり 657ドル
PE20x = $1,315 per share= 1株あたり 1,315ドル
すなわち現在の最高値水準は、2031の収益を現在価値に割引いたモデルで評価すると、PEで11.3倍を意味します
https://twitter.com/jpr007 PEプロジェクション(対数グラフ)
ある企業が年率15%を超えて成長している場合は、将来を見据えて、その企業価値を評価する方が実践的です。将来価値を算定したら、それを現在価値に割引きます。
https://twitter.com/jpr007 2031年におけるテスラのIS
将来におけるBEV市場の規模、市場シェア、製品価格を仮定します。
それにより将来の純利益を導き出します。
https://twitter.com/jpr007 バリュエーションの前提の数字
考慮すべきセグメントが複数ある場合、まとめて足し合わせて評価します。
その合計値を1株あたりの将来価値とみなします。それを現在価値に割引きます。
これにより、「現在の株価」が将来の見通しをどの程度評価しているかを把握できます。
投資家にとって重要なこと。
-将来の売却価格、その可能性
-今日の購入価格
これだけです。
https://twitter.com/jpr007 時価総額の最大値のプロット
2030年にテスラが5兆ドルのバリュエーションを与えられていても驚きません。
私には対数的増加( logarithmic growth)のように見えます。
この傾向を続ければ、2030年に最大の時価総額の企業は6トリリオンを与えられていてもおかしくはないです。
別の方
My Xmas gift for you: A #Tesla valuation that arrives at a share price of 2'181 - as of now! Seriously.
— Roger Rusch, ceo plus (Leadership, Teamwork, EVs) (@ceo_plus_ch) 2020年12月23日
Here are my (admittedly rather simple) assumptions and the math (thread):
1/6 pic.twitter.com/NiV9dKdpsM
https://twitter.com/ceo_plus_ch 5年間の予測バージョン
a)前提
a.1)自動車部門
テスラの販売台数は、テスラのEV市場シェア、テスラの生産能力に依存します。これらとテラファクトリー建設計画を考慮すると、今後の販売台数推移は
2021 0.83m
2022 1.38m
2023 2.15m
2024 3.35m
2025 5.23m
で推移すると考えます。
ASP :2020年に52kだが、1k/年 の減少率と想定
粗利益率 :23%(Teslaはマージンが高くなると製品価格を下げるため、増えない想定)
a.2)ソフトウェア(主にFSD)
2020年の車両1台あたり9k @ テイクレート30%
販売価格は 2k /年 の割合で増加し
テイクレートは 2.5%/年 増加するとします。
ソフトウェアは、基本的に売上原価はありません。つまり売上=粗利益です。
a.3)エネルギー
自動車と同じ成長率を想定
粗利益率:10%
a.4)OpEx(除くSBC):
償却コストは2020年には2.3bで、年率20%増加
R&D / SG&Aは2020年に1bで、年間20%増加
b)2025年のデリバリーと財務予測
-デリバリー:5.23m
-ASP:47k
-EV売上:245.8b
-ソフトウェア(FSD)売上:42.2b
-エネルギー事業売上:19.7b
-粗利益:100.7b
-純利益:66.6b
-EPS 49.98ドル(3%希薄化/年 を想定)
c) Valuation
- 2025のEPSの現在価値:31ドル
-理論PE 70.3 を想定
PEG 2 x EPS CAGR 2026-2030は35.15
(5年後のPEを現在のEPSに想定)
-2020年12月現在の理論株価:2,181ドル
↓
エネルギー事業や、販売台数増を考慮しているので、ゲーリーさんの見積もりよりはだいぶ高い。
しかしソフトウェア収入がFSDだけであり、またロボタクシーなどは考慮していないので、実現可能性が高い保守的な想定だといえる。
販売台数は5ミリオンだし、十分達成可能な台数である。
https://twitter.com/ceo_plus_ch
2030年にはEVが現在のICE車以上の販売台数水準(年間9,500万台)を達成するとしている人が多いな。
テスラは2,000万台でシェア20%強予測
市場規模、テスラのシェアのどちらの変数が変わっても将来価値が大きく変わってくることには留意。
ただEV市場の予測はある程度見積もることができても、テスラのエネルギー事業の規模を見積もることは相当に困難。本格展開には至っていないかもしれないし、EV事業をしのぐ巨大ビジネスとなるポテンシャルを見せているかもしれない。